今朝、8時になる直前でした。
朝からお弁当の八宝菜どんぶりを作っていて、仕上げの水溶き片栗粉を流し込む瞬間でした。
「ドーン!」
といきなり体が跳ねるとんでもない衝撃が2~3秒続き、その後、体感では2~30秒軽い揺れが襲いました。テレビを見ると、大阪の北部が震源地とでています。北部といえば私の営業担当エリアです。
一番大きな震度がまさに担当エリアなのですぐにコンタクトを取らせていただきました。
《とにかく今は電話はつながりにくく、かけないほうが良く、SNSで連絡するほうがスムーズに繋がりますので、むやみにかけないほうが良いです。逆に、SNSのほうが安否の連絡をしたという事実も残りますので、極力、電話はやめてあげてください。》
一番大きな震度だった茨木市のJ’S RACINGさんも片付けがタイヘンなものの、深刻な被害は無いとのことで、ホッとしました。
その次に大きかったと思われる高槻のエリアも、私が知るお店は皆さんほぼ無傷。ただ、棚のものが落ちたりしたようで、片付けは必要のようです。これはイーカスタムさん。
「楽しみにしてた酒が落ちて割れてた~」
よかったよ、ソレ位ですんで。
また、ありがたいことに、朝一番、それも揺れた直後にJAWS山本、山本社長、3UPの三上さん、シュピーゲルの逸見さん、その他たくさんの関西以外の地域から心配のSNSをいただきました。ありがとうございます。大変申し訳ないのですが、ブログを担当させていただいてるワタシ以外の営業マンや、会社にご連絡いただいた方もおられたようですが、ご紹介できず申し訳ないです。
関東、九州はこの数年、大きな地震にあわれておられますが、あまり大きな地震が阪神淡路大震災以降なかった関西の多くの人にとっては、あの揺れは衝撃だったと思います。テレビでしょっちゅう震度4、5なんかは報道されていたので、感覚的に麻痺をしていて、6~7くらいジャ無いとたいしたこと無いと思ってしまっていた私は、震度4の奈良でドキドキしていました。
さて、良く考えたら自分の勤める会社のことをすっかり忘れていました!
シルクロードは在庫品が奥まで、1階と2階につんであり、おおきなものが落ちていないか不安でしたが、特に何もありませんでした。
となりのセクションは工作機械や重量物が多いのでさすがに…
と思ったら、セーフだったようです。特に問題は無く、唯一、材料の入った箱が一部崩れただけでした。
私は関東の大震災のときには関東担当でした。その時の教訓としては、このクルマ業界では、作業が終わったクルマはリフトから降ろしておくこと。作業途中で帰るなら、低くしておくこと。そして、駐車場のスペースが惜しいからといって、神業で1cmも開いていないような幅でクルマを駐車するのはやめて、ある程度スペースを確保しておくことだと感じました。
リフトに関してはまず危険だし、人間がいなくても、お客さまのクルマなどが落下したり、ヘタにひっかかって宙ぶらりになると、お金を払って業者と重機をよぶはめになった話もお聞きしています。
また、ぎっちりスペースなしで駐車したクルマ同士が、そんなに大きく無い地震でも揺れたときに、互いにぶつかってとんでもない板金代が発生したケースもあります。
とにかく、まず第1に命。その次に会社の被害を抑えることは、日ごろから意識しておかないといけないな、と今日、改めて実感しました。こんなこと言っている私が、一番無頓着。奈良県はもともと海がなく、地形的にも台風、地震、津波、たつまき、カミナリなどの被害がほとんど起きないエリアなんです。どうしても他人事に思いがちな大災害、起きてからやっと実感です。
今日は、予定通り、地震があったエリア訪問の営業に出ます。やはり大丈夫という連絡をいただいたものの、連絡がまだつかないお店もあり、心配です。もちろん、重要な用事もあるので、意味無くいくわけではありません。
営業マンの朝の確認事項である、高速道路情報(JARTIC)を開いてみると…
黒い部分が通行止め。予想以上の広範囲にわたって止められています。
昔、阪神淡路大震災があったとき、当社営業マンが、タイヘンなことになってしまったお取引様のところに救助活動などに片道7時間以上かけていったり、食料を届けたことがあったそうです。
当社の代表は、逆に台湾のショーに行った1999年、死者2000人以上となった921大地震にまきこまれた際は、現地の台湾人の友人が、自分の家も、会社も後回しにして、発生直後に地震で傾いたホテルに駆けつけてくれたことを、今なお感謝しており、震災が発生した際は、「微力でもいいから何かしなさい」ということで、こういう震災が起きたら、出来る限り取引様の情報を収集して、できることがあればするようにと指導されております。
とはいえ、現場に迷惑をかけては意味がありませんから、今日は仕事で必要な最低限の用事にとどめ、できるだけ訪問前には連絡をとりあって、状況確認しながら仕事もしたいと思います。
予想していたよりはマシだったとはいえ、今回の地震で亡くなれた方、負傷された方もおられるようです。また、これからもしばらく注意は必要だとも言われています。無用にことを大きくするのもおかしいですし、同時に注意が必要でもあるので、こういう災害時はやはり冷静になることが一番だな、と思います。